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DaVinci Resolve の MCP:必要な前提と、できること

Resolve 21.1 は公式 MCP サーバーを搭載し、それは Studio 限定です。外部スクリプティングが従来から求めてきたもの、21.1 が無償版に与えた変化、そしてまだ確認されていない点。

Orkas Connectors page with the Add a custom MCP server dialog, named DaVinci Resolve, set to a local stdio command
イメージ図:Orkas でカスタム MCP サーバーを追加するフォームです。Resolve との組み合わせはエンドツーエンドではまだ検証していません。

DaVinci Resolve 21.1 にネイティブの MCP サーバーが加わりました。これが自分にとって何かを解放するのかを判断するなら、面白い問いに入る前に、手元の Resolve がどの版かでほとんどが決まります。

要点 決めるのは Studio であって、アシスタントではない 外部スクリプティングは以前から Resolve Studio 限定です。公式 MCP サーバーも同じゲートに従います。無償版では、その設定をどう変えても効きません。
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Blackmagic が実際に出したもの

Resolve Studio 21.1 は MCP サーバーをネイティブに公開します。Blackmagic は Claude、Claude Code、ChatGPT Codex を対応アシスタントとして挙げ、同社自身の例は、長尺動画からハイライト編集を作る、不要なクリップを外す、納品物をレンダリングする、というものです。

この構成は注目に値します。ほかの編集スイートが自社アプリにアシスタントパネルを組み込んでいるのと正反対だからです。あちらはアプリの内側に住み、ベンダーが見せるものだけを見ます。Resolve は外へ扉を開けています。すでにデスクトップで使っているアシスタントが中へ手を伸ばせる。どこまで届くかは下層のスクリプティング API が決めます。だから 21.1 の二十の新 API が見た目より重要です。マルチカムの作成と平坦化、タイムラインの自動整列、トランジション、音声のノーマライズ、レンダープリセット、そして**話者と時刻情報を伴うメディアプールのクリップ文字起こし**。

アシスタントを念頭にこの一覧を読み直すと形が見えます。文字起こし+マルチカム+自動整列+レンダープリセットは、「インタビューの粗編集を作ってレビュー用に書き出して」が必要とするものの大半です。

ゲートを正確に言う

ここでは三つの別々のことが混同されがちなので、分けておきます。

外部スクリプティングは以前から Studio 限定です。21.1 で変わった点ではありません。無償版では、外部プロセスが Resolve オブジェクトを要求すると、外部スクリプティングの設定がどうであれ拒否されます。自前のプロセスとして動く MCP サーバーは、公式であれサードパーティであれ、このゲートの外側にいます。

21.1 は Python スクリプティング自体を Studio へ移しました。Blackmagic のリリースノートは理由について異例なほど率直です。Python API が無償版に Studio の機能を持ち込むために使われており、Studio のライセンス販売がエンジニアリングを支えている、と。同時に Python 2 のサポートも完全に終了しました。

無償版の回避策は、いま「確認できていない」であって「死んだと確認された」ではありません。従来動いていた経路は、Resolve の内部で(Workspace ▸ Scripts から)スクリプトを走らせ、生きたオブジェクトをローカルのリスナー経由で再公開するものでした。無償版 21.0.3.7 で動作が計測されています。無償版 21.1 では、Scripts メニューに .py が一切並ばなくなったという報告があります。最も使われているサードパーティ製サーバーの保守者は、そこでコンソールが Python を実行できるかは未確認だと明言し、誰かが計測するまでは 21.0.x 向けの経路として扱うよう勧めています。これが今日の正直な状況です。

公式サーバーかサードパーティか

どちらも存在し、同じものではありません。公式は Studio 21.1 に組み込まれており、インストール不要です。サードパーティ製はそれ以前からあり、スクリプティング API を広くカバーし、長いクライアント一覧を設定できるインストーラを備えます。Claude Desktop、Claude Code、Cursor、VS Code、Windsurf、Zed、Continue、Cline、Roo Code、OpenCode、Codex CLI、JetBrains 系 IDE など。

ただし前提は共通です。サードパーティ製でも Studio のゲートは越えられません。それもまた外部プロセスだからです。

これは何ではないか

  • エディターではない。MCP サーバーは Resolve の操作面です。作業は Resolve の中で、Resolve の制約のもとで行われます。
  • ライセンスを回避する手段ではない。ゲートが問題なら、アシスタントはその答えになりません。
  • 結果の確認を省くものでもない。Blackmagic 自身の位置づけはプロジェクト操作の会話的な制御であって、どのテイクが良いかの判断ではありません。

Claude Code・Codex・その他のデスクトップエージェントからつなぐ

Studio 21.1 では、まず公式のルートです。Resolve は Blackmagic が名前を挙げるアシスタント — Claude、Claude Code、ChatGPT Codex — を File ▸ Setup AI Assistants から接続し、間にサードパーティのサーバーは要りません。すでに使っているアシスタントがこの一覧にあるなら設定はそれだけで、以下の手順はどれも不要です。

MCP サーバーは MCP クライアントが利用します。接続はごく普通です。ローカルのサーバーはコマンド・引数・環境変数で stdio 経由で起動し、リモートは URL とヘッダーで streamable HTTP を使います。

Orkas は MCP クライアントであり、同じフォームからカスタムサーバーを受け付けます。名前、トランスポート、stdio ならコマンドと引数、HTTP なら URL とヘッダー。秘密情報は平文ではなく暗号化して保存されます。同じデスクトップは Claude Code、Codex、OpenCode、OpenClaw、Hermes をローカル CLI セッションとして動かしますが、ここで関係するのは、このエコシステムがもともとそれらのアシスタント向けに書かれているという一点だけです。

私たち自身の検証について正確に書きます。両端は別々に確認しました。Resolve Studio 21.1 が公式 MCP サーバーを公開していること、そして Orkas が任意の MCP サーバーをカスタムコネクタとして受け付けること。両者を端から端まで通した実行はしていません。本ページは検証済みの統合を主張しません。

無償版を使っている場合

上の MCP のルートは、どれも 21.1 の無償版には届きません。公式サーバーは Studio 専用で、外部からのスクリプトアクセスも同じです。残る道はもっと狭く、どれも手作業かファイル経由です。

  • 21.0.x にとどまる。アプリ内のブリッジが必要なら、この選択です。Workspace ▸ Scripts のルートが動くと実測されたのはこのバージョンで、21.1 ではこのメニューに .py ファイルが表示されなくなりました。
  • Console を手で使う。Digital Production によれば、無償版でも Console からはスクリプト API を使えます。ただしスニペットを一つずつ貼り付ける方法で、アシスタントとの接続ではありません。そこに Python が含まれるかは、まだ誰も確認していません。
  • 別の場所で組んだタイムラインを読み込む。File ▸ Import ▸ Timeline は FCPXML や OTIO のファイルを受け付けます。無償版向けの補助プロジェクトは、この方法で粗編集を受け渡しています。

Resolve の API にまったく触れずに成立するのは、メディアそのものを直接扱うパイプラインです。素材からの証拠、あなたが承認する編集判断リスト、そして決定論的な組み立て。その手順は動画編集を自動化する方法にあり、Orkas の VideoStudio が単体で行っていることでもあります。Resolve の中で作業するのではなく、完成した動画を自分でレンダリングします。